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気配をとらえる罠

 

紀元前4世紀、アリストテレスによって書かれたピンホール現象についての記述がある。アリストテレスは日食時のプラタナスの木漏れ日が三日月形をしていることから、木漏れ日が地面に写る太陽の姿であることを発見したのである。

のちにこの原理はカメラオブスキュラとして、対象を描画するための道具として使用されるようになる。その後レンズの発明によって感光材料を用いた「カメラ(ダゲレオタイプ)」へと発展するのは周知の通りである。

今回の展覧会「気配をとらえる罠」は空き缶を使った自作の「カメラ」で身辺風景を撮影したものである。

露光時間は数秒から数十秒と、比較的長い。

瞬間を写し取るのいうものではなく、そこに存在する空気や気温、そして湿度や匂いまでを写す、いわば気配をとらえる罠だとも言えよう。

 

(日下部 一司)

岡村 絵理

日下部  一司

高橋 利也

土本 彩乃

西﨑 大貴

福瀬 仁

松下 茜

山中 菜緒

山野 季美

大西 悠貴

木村 夏海

中野 晴佳

枡本 裕一郎

松井 充基

三原 藍

山形 侃大

李 佳玲

酒井 清華

荒木 飛翔

上杉 美岐

上田 佳奈

碓井 志歩

北野 緋奈子

桐田 毅

包 蒙

村井 秀行

楊 錚

岡崎 友里恵

仇 海奈

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