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A.M. Theater
~The back of my eyes~
言葉、文学、映像、音、この全てを絡めた今回の作品。
私が思うに彼女は日本語との距離の取り方が絶妙であると感じる。
私は世界の共通言語である英語は具体的な数字で言うと3m位の
伝えたい意味合いとの距離感覚が生じるのに対し、日本語は1cm程であると考えている。
彼女はその1cm程の隙間に暖かさ、冷酷さ、エロティシズムなどを兼ね備えた世界を展開している。
絶妙な言葉との距離感覚と向き合い方は他の誰にも真似する事が出来ないだろう。
私が知る限り映像作品自体は さほど経験がないようだが、それを感じさせる隙を与えない所が
妥協を許さない“松下 茜”という1人の作家を感じる事が出来た作品であった。
(西﨑 大貴)
夏の個展に向けて、文字の作品を作っている最中に舞い込んできた
プリメ美術館での映像の展覧会。
映像作品制作は初めてではなかったのですが、文字を中心とする事で色々と頭を悩まさせられました。
The back of my eyes の意味は「私の目の奥」。
頭の中の しっかりとした感情や意志ではなく
少しズラした目の奥あたりにある不安定なモノを形にしました。
日常で気にも留めないもの、夢でみたもの、過去の曖昧な記憶、最近あった出来事、元々 私の中にあったもの。
それらを混同して制作した気難しいヤツらです。
(松下 茜)
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